200キロ。
ひとりで走る車の中。
向かう先は、母のお墓。
りんさんは、その道中でSubstackを聴いていた。
流れてきた一曲。
そして、ひとつのポスト。
気づけば涙があふれて、パーキングに車を停めた。
その日、
僕のポスト記事はリスタックされた。
添えられていた言葉。
「人はひとりじゃない。」
僕のことを知らない人が、
僕の言葉を拾ってくれた。
そして、
人生の大切な時間の中に置いてくれた。
母を想いながら走る200キロ。
ひとりの車内。
静かな時間の中に、
僕の文章が流れていた。
文章は、
投稿した瞬間に終わるものではない。
誰かに届いた時、
初めて続きを始めるのかもしれない。
りんさん。
リスタックありがとうございます。
僕のことを何も知らないりんさんに、
何かが伝わったことを嬉しく思います。
その感受性の高さに脱帽です。
そこから、
少しずつ言葉を交わすようになった。
ある日。
ひとつの偶然を知った。
「娘も臨床検査技師なんです。」
その一言に、
画面の前で少し驚いた。
同じ仕事。
同じ世界。
もしかしたら、
学会や研修会ですれ違っていたかもしれない。
「日本って意外と狭いですね。」
そんな話をしていた時だった。
「ちなみに娘は……」
「北川景子さん似です🤣」
一瞬、
信じた。
そして続いた。
「ごめんなさい。」
「うそをつきました🙏」
笑った。
文章だけのやり取りなのに、
その人が笑っている顔が浮かぶ瞬間がある。
僕も返した。
「お母さん!」
「娘さんを僕に下さい!」
もちろん冗談。
すぐに返事が来た。
「残念😢」
「結婚してます🤣」
そこから、
またくだらない会話が続いた。
「りんさんの息子になりそこないましたね。」
「残念です。」
「母さんありがとう。」
その時、
少しだけ思った。
「母さん」って呼んでいいのだろうか。
会ったこともない。
血も繋がっていない。
でも、
その言葉は不思議なくらい自然だった。
きっと、
そこに至るまでの時間があったから。
リスタックしてくれたこと。
言葉を返してくれたこと。
笑い合ったこと。
応援してくれたこと。
別の日。
通知が届いた。
りんさんからだった。
「息子くん💖」
「メッセージありがとう😊」
「これで良いんだって。」
「私のペースで良いって思える。」
「さんきゅう🙆♀️」
画面を見ながら、
しばらく考えた。
僕は何か特別なことをしたわけではない。
ただ書いた。
ただ言葉を返した。
でも、
言葉には時々、
誰かの心に残る温度がある。
だから僕は返した。
「母さん。」
「息子くんはやだよ。」
「昔みたいに、まーくんって呼んでよ。」
♥️
返事。
「まーくん💖」
「ごめん笑笑💖」
その瞬間、
また少し距離が近づいた気がした。
「母さんも歌を作ってみたよ。」
「また聞いておくれ🤣」
画面の向こうで、
笑っている姿が浮かんだ。
記事を書くために始めたSubstack。
でも、
いつの間にか僕は、
記事の向こう側にいる人と出会っていた。
ひとつのリスタック。
ひとつの言葉。
そこから、
ひとつの関係が生まれる。
数字には残らない。
フォロワー数にも表示されない。
でも、
確かに残るものがある。
僕はSubstackで、
母を見つけた。
血の繋がりではなかった。
でも、確かにそこには温度があった。
今日もまた、
母さんの歌を聴きに行こう。



この記事はりんさんに捧げる。
感動しました😭