今日はSpaceXについて考えていた。
正確には、
SpaceXそのものではなく、
SpaceXに熱狂する人間についてだ。
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イーロン・マスクは間違いなく特別な人物だと思う。
電気自動車。
ロケット。
衛星通信。
AI。
普通なら一つ成功するだけでも歴史に残る。
しかし彼は複数の産業そのものを書き換えようとしている。
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だからこそ、
SpaceX上場の話題が出るたびに市場はざわつく。
人々は宇宙産業の未来を語る。
Starlinkを語る。
AIを語る。
火星を語る。
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しかし私は少し違うものを見ている。
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人類は過去にも何度も未来を買ってきた。
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1987年。
NTTが上場した。
当時の日本は勢いに満ちていた。
通信は未来だった。
情報化社会は未来だった。
テクノロジーは未来だった。
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そして投資家たちは未来を買った。
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結果として、
NTT株は社会現象になった。
買えば儲かる。
持っていれば安心。
そんな空気が確かに存在した。
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振り返れば、
未来予測そのものは間違っていなかった。
通信社会は実現した。
インターネットも来た。
携帯電話も来た。
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未来は本当にやって来た。
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しかし投資の世界では、
未来が来ることと、
その投資が成功することは同じではない。
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市場は時々、
未来を先取りしすぎる。
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人々が未来を信じるほど、
価格は未来以上に先へ進む。
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そして現実が追いつくまで、
長い時間が必要になる。
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私はSpaceXを見ていて、
少しだけその光景を思い出す。
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もちろん、
SpaceXとNTTは違う。
時代も違う。
市場も違う。
技術も違う。
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だが、
一つだけ変わらないものがある。
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人間だ。
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人は未来が好きだ。
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特に、
「今回は本当に世界が変わる」
という物語が好きだ。
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鉄道の時代もそうだった。
自動車の時代もそうだった。
インターネットの時代もそうだった。
AIもそうだ。
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そして今、
宇宙産業がその場所に立っている。
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面白いのは、
多くの場合、
未来そのものは実現することだ。
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鉄道は世界を変えた。
自動車も変えた。
インターネットも変えた。
AIもおそらく変えるだろう。
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問題は、
その変化が市場の期待する速度で起きるかどうかだ。
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歴史を振り返ると、
人間は未来を過大評価し、
現在を過小評価する傾向がある。
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だから私は、
SpaceXが成功するかどうかよりも、
人々がどのように期待するのかに興味がある。
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もし上場が実現すれば、
史上最大級の熱狂が生まれる。
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宇宙は無限だ。
AIも無限に見える。
そして人間の想像力も無限だ。
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だが市場には、
もう一つ無限に近いものがある。
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期待である。
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期待は技術より速く走る。
現実より遠くへ飛ぶ。
そして時々、
重力を忘れる。
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だから私はSpaceXを見ながら、
ロケットよりも人間を観察している。
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技術は進歩する。
社会も変わる。
世界も変わる。
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しかし、
未来に熱狂する人間の行動原理は、
100年前も今も驚くほど変わらない。
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歴史は繰り返さない。
しかし韻を踏む。
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NTT上場の時も、
インターネットバブルの時も、
AIブームの時も、
人々は未来を買った。
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そして今、
SpaceXでも同じことが起きようとしている。
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もしかすると、
私たちが本当に見ているのは宇宙開発ではない。
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未来を信じたいという、
人間そのものなのかもしれない。
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Margin Archiveでは、こうした技術や経済の話を通じて、人間の行動原理を観察している。
技術は変わる。
市場も変わる。
主役となる企業も変わる。
しかし「未来に希望を託す人間」は、昔からあまり変わっていないように見える。
もしあなたなら、SpaceXに投資するだろうか。
それとも、熱狂そのものを観察する側に回るだろうか。

noapapaさん
コメントありがとうございます。
今は上がってるから大丈夫♪
燃料が尽きるまではね。👽️
買ってしまいました😅