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ふるさと納税を始めた頃は、
肉やうなぎを選んでいた。
旅行券をもらったこともある。
返礼品のページを眺めながら、
「どれにしようかな」
と考えるのが楽しかった。
「どうせ税金を払うなら、
少し得したほうがいい。」
たぶん、それだけだった。
それが変わったのは、
東北で大きな地震があった頃だった。
大津波が街を飲み込んでいく映像。
あの衝撃は、
今も忘れられない。
あの日から、
ふるさと納税のページを見ると、
被災した地域を探すようになった。
最初は、
ニュースを見ているときに思い出した。
でも、時間が経つと、
ニュースは少なくなる。
新しい出来事が起きて、
人の関心もそちらへ移っていく。
自分だって、そうだった。
忙しい日が続けば、
昨日まで気にしていたことさえ忘れてしまう。
忘れたくて忘れているわけじゃない。
ただ、
日常に戻っていく。
だから、いつの頃からか、
寄付する時期を年明けにした。
年末年始に一年を振り返り、
前年に被災した地域を、
もう一度探す。
情報を遡って、
「ああ、ここだった」
と思い出す。
その頃には、
もうテレビで見ることも少なくなっている。
ふるさと納税を始めた頃、
僕が見ていたのは返礼品だった。
今は、
去年のニュースを探している。
自分も、
忙しさを理由にして、
忘れてしまう側になっていないだろうか。
被災することに、
何か理由があるわけじゃない。
ただ暮らしていた場所が、
ある日突然、
被災地になる。
もし、いつか自分が被災したら、
きっと誰かの支援を受ける。
だからその前に、
自分も誰かに渡しておきたい。




東北の地震の映像は忘れる事はできません。あの悲惨な光景は。
拝見しました。東北の事は、あの映像は今だも忘れる事はできません。あの悲惨な現状は、関西の地震の時もそうです。忘れてはいけない事。